【前座編】最果てのトリエンナーレを全身で感じてきた@奥能登国際芸術祭

こんにちは。古民家再生LABOのいしです。

今年金沢に初めて訪問して以来、何かと縁深くなった石川県(いしかわけん)

今回はそんな石川県でも能登半島の先端「最果ての地」と言われる珠洲まで行ってきました。

そう、奥能登国際芸術祭に出掛けてきたのです。

【前座編】最果てのトリエンナーレを全身で感じてきた@奥能登国際芸術祭

今回は現地まで一人旅行ということもあって、初日はほとんど人と話しませんでした。でもその静けさ、寂しさこそが旅の本質だということも思い出し、久々に自分と向かい合う時間が持てました。

今回は東京から飛行機で行ったのですが、最寄りの能登里山空港からはレンタカーで移動しました。

1時間弱走って珠洲市に入ろうとした所で、ちらっと茅葺屋根の建物が見えてきました。しかも「国指定重要文化財」と書いてあるではありませんか!

そのただならぬ雰囲気に惹かれて中に入っていくと、、、

 

 

じゃじゃーん。

なんという美しい茅葺。。他に誰独りとしていない静寂な空間が、静かに私に語りかけてきます。

ここは上時国家(かみときくにけ)と言って、平大納言時忠を祖とする8百年25代続く名家。地域の発展にものすごく貢献したそうで、その過程でこういった豪華な建物が作られたそうです。

今まで沢山の豪華な古民家を見てきましたが、ここはダントツでした。まあそれは茅葺というより内装で分かったことなのですが。。

 

見てください、まずはこの豪華な格天井。ただ高いというのではなく、淵に金箔が施されているのは当時の最高級の証なんだそうです。

次にこの家紋のついた襖。当時のままのものを使っているそうです。なのでよく見るとかなり痛んでいます。

この複雑なデザインの欄間は「蜃気楼」なのだそう。普通に見ないレベルです。。

これは当時のお風呂。入浴の際はわざわざお湯をここに運んできたそうです。冬は大変そう。。


シンプルだけど想いが一つ
に表現された庭園。

もうお腹いっぱいと思いきや、こんな梁が登場してびっくりたまげた。

とまあこんな感じで1周した後は、受付のおばちゃんと古民家談義を30分もしてしまいました。

みんなの古民家と比べればスケールが違いすぎるけど、話していて抱えている問題はだいたい一緒だということがわかりました。

それは結局、誰がどういう風にかかわるか。殆どそれと言ってもいいくらい古民家は関わる人によって表情を変えるのです。

その点、ここについては人の顔が見えなかった

綺麗で伝統があって立派な建物だけど、時間が止まっているように感じました。もしかしたらこれが、重要文化財に指定された古民家が抱える一番の問題点なのかもしれません。

同じように重要文化財に指定された神社はお寺には役割があります。しかし古民家にはそういった役割がありません。

古民家というのは、ただの見せ物ではいけない。実際に使ってこそ意味のあるものなんだということを改めて感じたのでした。

というわけで前座は終わり。次は芸術祭のことを書きます(笑)

いしでした。

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イシ

もう少しで取り壊すところだった実家の古民家(東京都町田市)を土壇場で再生し、貸しスタジオとして運用しています。2015年に「みんなの古民家」として開所して以来、様々なご縁に恵まれ、今では年間1000人を超える来場者に支えられるまでになりました。今後は再生だけでなく持続可能な古民家やそのネットワーク構築を目指して日々奮闘中。家族ぐるみのシェアリングビジネスに興味があり、シェアハウスの運営も行っています。

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