こんにちは。古民家再生LABOのいしです。
前々回のブログでそこそこ反響があったようなので(本当か?)、続きを書こうと思います。
題して、「なぜYOUはド郊外な町田にやってくるのか?」
目次
町田に行くのに町田を知らない外国人旅行者。
私が町田で運営している民泊で予約が入ると、やりとりの中で滞在目的を聞いたりするのですが、大抵は旅行です。
そんな旅行者に「なんで町田にしたの?」と聞くと、「え?マチダってどこですか?」と言われてしまいます(笑)東京の西にある街、という位の認識しかないのですね。。
こうしてみると結構都会なんですけど。。
じゃなんでウチを選んだの?と聞くと、多かった回答は、
- 私のプロフィールに「旅行が好き」と書いてあった。
- 良いレビューが沢山あった。
- コミュニケーションが取りやすそう。
- 静かな環境でゆっくり過ごしたい。
- 自炊したい。日本の生活をしてみたい。
- 都心までの距離が許容範囲(電車で30分)
- 料金が安いから長く滞在できる。
という感じ。
どれも納得いく理由でしたが、最後の2つ、
「都心までの距離が許容範囲(電車で30分)」
「料金が安いから長く滞在できる」
に大きなヒントがあると思いました。
そう。彼らは「町田」ではなく「町田という立地」に魅力を感じていたのです。
外国人旅行者に郊外ベッドタウンが注目されるワケ
町田は、新宿から電車で30分の東京郊外のベッドタウンです。
ベッドタウンって意味わかりますか?
もう死語かもしれないですが、昭和の猛烈サラリーマンが「寝に帰る所」だからベットタウンと呼ばれていた様です(諸説あり)
それが今は、外国人旅行者にとって「ベッドタウン」と化しています。
どういうことでしょうか?
昨日チェックインしたチリ人の旅行者は今日は京都に行ってます。
今日チェックインしたオーストラリア人は明日仙台に行くと言ってます。
そう、JRパスを使って日本全国を回っているのです。

JRパスとは主に外国人旅行者が使える新幹線乗り放題パスのことです。これを使ってゲスト達は日本を大移動するのです。
まるでどこでもドアのように、行きたい所に行く彼らが羨ましいです。
自分で何でもカスタマイズする外国人旅行者達
ただそんなに忙しく動かなくてもいいのでは?とも思うのですが、やっぱり乗り放題の威力は凄いです。
(いつだか高速道路が乗り放題だった時も結構反響ありましたしね)
そんな風に限りある時間で最大限に日本を堪能するとなると、重いスーツケースは邪魔。

そこで比較的都心に近くて料金もリーズナブルな「拠点部屋」をAirbnbとかで探す人達が出てきました。
検索画面で「東京はやっぱり高いなー」と地図を見ながらカーソルを少しずつ郊外に向けてみるとウチの部屋が出てきて、
「おぉ〜!郊外にも意外といいのあるじゃん!」という流れになり、問い合わせが入ってきます。
郊外は今もブルーオーシャン?
郊外は民泊の部屋が少ないです。単価は都心に比べると安く、大体1泊2千円~5千円位でしょうか。「これでは商売にならない」と判断する事業者が多いからかもしれません。
でも私から見れば、需要があるのに参入者が少ないという状況なので、工夫次第で全然商売として成立すると思っています。
ただ毎回そう簡単にいく訳ではなく、手間はかかるし気遣いも必要です。受け入れ条件も誰でもOKとはしていません。
土地勘のない外国人に対して、電車はどのくらいの頻度で来るのかとか、夜遅く帰ってきても安全に歩けるエリアなのかとか、、色々な質問に対して丁寧に答える必要があります。
でも何でもそうですが、楽して儲かる商売はこの世に存在しませんからね。
最終的には、問い合わせしてきたゲストの要望を聞きながら、うちの町田にある部屋を長期(1〜2週間、長くて1ヶ月)で予約頂き、そこを拠点に日本全国を回るという、「自分だけの日本まるごと旅行」が出来上がるのです。
事業者(ホスト)としては安定収入が望めるので、こういったゲストはとてもありがたい存在です。
ゲストもホストも二度嬉しい。長期滞在型の旅行者は神か?
そんな風に日本を堪能するというスタイルは悪くはないのですが、帰って寝るだけのベッドタウン化されてはこちらも面白くありません。だから私からはローカルの情報を提供するのです。それが差別化に直結していきます。
興味があれば自分のお気に入りのスポットや食事も一緒に付き合うし、そういったことを期待するゲストにとっては二度美味しい旅行になります。
日本丸ごと旅行とローカルな日本を同時に楽しめる旅。これなら大手旅行会社にも対抗できる?と思いました。
昨年の秋にステイしたフランス人親子。
逆に交流を期待しないゲストには無理に誘ったりはしません。そこは空気を読むのですが、それでも十分満足してくれます。
とはいえ、レビューを貰う時は毎回ドキドキしますけどね。。
ニーズを汲み取り即座に反映する個人の力がこれからますます強くなる
このような流れは私自身がゼロからを企画した訳でもなく、ゲストとホストのお互いのニーズの成り行き?で出来上がったものです。
そしてそれは今後もまた変化していくと思うし、それに素早く対応できる事業者(ホスト)が生き残っていく。それが民泊、ひいてはシェアリングエコノミーの醍醐味だと思います。
どうでしょうか?けんさんの所は長期が多いというのは聞いてたと思いますが、より満足度の高い長期滞在をホストとして日々楽しく試行錯誤している?のが少しはお分かり頂けたのではないでしょうか?
なんかちょっと大変そうだな、、、と思った方。いるかもですね。それでも高いモチベーションを保てる秘訣を次回お話しようと思います。
いしでした。
イシ
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