こんにちは。古民家再生LABOのいしです。
ご無沙汰しちゃいました(笑)
みんなの古民家では4月9日から3週間、茅葺屋根の補修工事に入るため営業を停止します。
茅葺の調達も進んでいて、この日トラックで納品されたものはご覧の通りかなりボリューミーです。

でも荷下ろししてみるとまあこんなもんかという量で、職人さんによると「意外とすぐ使い切っちゃうのでは?」という話でした。

今回は予算に限りがあるので「材料のある限り、できる所までやろう」と職人さんと約束をしています。
多少不格好でもいいし、続きは来年やればいいのだから、というスタンスです。
そんな新しい試みということもあり工事期間中はネットにアップすることは出来ませんが、4月14日だけは別です。
そう、みんなの古民家が生まれて150年が経ったのをお祝いする日と決めました!

こんな風にお祝いをするのは初めての試みです。Airbnbのホストをやっている親しい友人の発案から始まり、その周りの人達の沢山アイデアから話が膨んで実現に至りました。
午後2時〜午後9時までやっていますが、部分参加も可能です。興味のある方は上の画像をクリックして参加申し込みするか、
こちらからお申し込みください。
さてここからが本題。
私の友人がどっかで「シェアリングエコノミーってそもそも昔からあったよね〜」とつぶやいていたのが最近ずっと気になっていて、これまで自分がやってきたことについて色々考えていました。

元々賃貸業から始まって、シェアハウス、Airbnb、スペースマーケットの様な時間貸しも手がける様になり、場所さえあれば「これ貸せないか」という視点でモノを捉えるようになりました。
インターネットの発達で「世界中の他人とシェアする」ことが可能なり、ウチの様な死にかけた古民家にも価値を感じて、使い方を創造して、その対価を支払ってくれた沢山の方のおかげで、古民家存続の危機から脱っしようともしています。
そこまで来て改めて「シェアリングエコノミーってそもそも昔からあったよね〜」というのがひっかかってしょうがないのです。。

価値を感じて創造しているのは利用者であって、私ではない。そもそも創造とは何も無い所から生まれてくるものであって、何の特技も無い私にとってそういう世界は無関係なものと、どこか冷めた目で見てもいました。
そんな時、ふと作家の秋元康さんが何かのテレビ番組で語っていたことを思い出しました。
「創造とは目撃」だと。
「要は君にとって何が見えるかが大事なんだよ」と。いかに沢山「目撃」することが大事。「目撃」するには日常生活を大切にしなさいとも仰っていました。
あんなに忙しい人が「日常生活を大切に」とは意外だったのですが、非日常を生業とする人にとって「日常生活」がどんなに貴重なことであるかというのは分かるような気がしました。
そしてこう思いました。
古民家を「目撃」して、こんな風に使ってもらってること自体が創造なんじゃないかと。
最初は不安でたまらなかった自分は今、当たり前のようにコスプレイヤー受けを入れています。
でも古民家に敬意を払って使ってもらい、支払ってもらった対価で今や高価になってしまった茅葺屋根を直すというサイクルが今自分が見えてる世界なら、それも立派な創造じゃないかと思えたのです。
「シェアリングエコノミーってそもそも昔からあったよね〜」。ただ、それを創造している感覚っていうのが今まで無かったです。
今は、人と会うだけで創造している感覚を覚えます。言葉の力ってすごいですね。秋元康さんに感謝です。
何かを創ることを大袈裟に感じず、ただ面白るがること。それも人生の楽しみ方の一つにしていきたいと思います。
いしでした。
イシ
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