茅葺き古民家の屋根裏は、燻しの世界だった。

こんにちは。古民家再生LABOのいしです。

先日、みんなの古民家で屋根裏の片付けを父と行いました。私が子供の頃、アオダイショウ(蛇)がいると言われ、ワタクシ怖くて一度も登れなかった屋根裏。40年の時を経て、ついに潜入してきました。

屋根裏はもともとお蚕の作業をする場所として使われていたので、その道具が沢山ありました。それと我が家は代々農家だったので、古い農機具も保管されていて「ディープな社会科見学にはもってこいの場所かも」と思ってしまうほどでした。

小窓からは冬の景色が絵になります。

それとなぜか大量の麦わらが保管されていて「これどうするか、、、」と悩んだ末、全部降ろす事にしました。え?まじ?

おそらく屋根材に使うとでも思っていたのでしょうが、麦わらは茅葺と違って油分が少なく雨に弱いので、使えたとしても下地材の一部です。また、今年行う工事では下地はいじらない予定なので、今回もまた出番は無しということになります。

で、こんな感じでズンズンと降ろしていきました。


ワイルドでしょう〜?

最初は面白がってやってたのですが、思ったより数があってしかも目の細かいススが舞い散り自分の体内に混入を始めてからは、何の面白みも感じなくなりました。。

視界がまじでやばい。本当にやばい。。

結局これだけありました。気がついたら鼻水が黒ずんでいてびっくりしました。

一体なぜこんなに黒ずんでいるのかと言うと、土間に釜戸や囲炉裏があって、そこから出る煙がこの屋根裏を充満しながら排煙するしくみになっているからです。

煙は茅葺1本1本の穴をゆっくりと通っていく事で虫に食われるのを防止したり、下地材の竹や茅葺の保存をよくしてくれる効果があります。そんな燻しの効果を存分に受ける事で、茅葺き屋根は初めて20年〜30年もの間維持することが可能になるのです。

産業革命は素晴らしかったけど、こういった毎日のヒトの暮らしから生まれる人間の知恵もまた素晴らしいと思います。

ただ、火事だけには弱いんですけどね、、。

さて、燻製ワールドのようになっていた屋根裏は、定期的にお掃除をしてあげないといけません。放っておくと溜まったすすが自然発火して火事になるというケースもあるからです。

うちも毎年業者にやってもらってたのですが、その方がついに「肺炎」になってしまい「さてこれからどうするか?今年は茅葺きの葺き替えやるし、一度自分たちでやってみるか」というのがきっかけでした。

で、この集塵機を使って、(ちょい小さかった!)

ガンガン吸い込むぞと思ったのですが、

すすは目が想像以上に細くフィルターがすぐ詰まってしまい、作業は難航しました。

でも何とか床面のすすは除去することが出来、それなりに立派な空間が出来つつあります。

思ったより開放感があったので、ここでヨガとかグランピングとかやってみたいと思いました。でもその時は準備が大変かなぁ。。。まずは床を組む所から検討したいと思います。

あ!、屋根工事の事忘れてた。そっちが先ですね。次回は屋根の補強工事について話しようと思います。

いしでした。

 

The following two tabs change content below.

イシ

もう少しで取り壊すところだった実家の古民家(東京都町田市)を土壇場で再生し、貸しスタジオとして運用しています。2015年に「みんなの古民家」として開所して以来、様々なご縁に恵まれ、今では年間1000人を超える来場者に支えられるまでになりました。今後は再生だけでなく持続可能な古民家やそのネットワーク構築を目指して日々奮闘中。家族ぐるみのシェアリングビジネスに興味があり、シェアハウスの運営も行っています。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

ABOUTこの記事をかいた人

もう少しで取り壊すところだった実家の古民家(東京都町田市)を土壇場で再生し、貸しスタジオとして運用しています。2015年に「みんなの古民家」として開所して以来、様々なご縁に恵まれ、今では年間1000人を超える来場者に支えられるまでになりました。今後は再生だけでなく持続可能な古民家やそのネットワーク構築を目指して日々奮闘中。家族ぐるみのシェアリングビジネスに興味があり、シェアハウスの運営も行っています。