【東京・谷保】ブームになる前から静かに再生を遂げいたステキな古民家を見てきた。

こんにちは、古民家再生LABOのイシです。自分が古民家の再生に興味を持ったのってここ最近の話なのですが、実はその前から色々と興味があって動いたりしてました。ていうか、ただもがいていただけ。今はそう思います。

今回は私が今まで見てきた中で、最高だと思った古民家再生事例を紹介します!

東京でも過疎化が進行中!古民家再生は地方だけの問題じゃない。

全国の皆さんは、「東京のどこが過疎ってるんだ??」と思うでしょうが、23区を離れるとこれが結構あります。

ほら、これでわかるでしょう、、、(谷保の皆さん、ごめんなんさい。。)

ここは立川と川崎を結ぶJR南武線の「谷保」という駅です。東京都国立市に位置し、新宿からは乗り換え入れて大体40分位です。

東京まで40分なら全然通勤距離だし、国立市は人口が減っているわけでもありません。だから別に過疎っているわけではないのですが、駅前は人っ子一人いませんでした。

見た目はそこそこおしゃれな古民家カフェ。いや、そもそもカフェだけで古民家は再生できるのか?

さて、そんな谷保駅から5分ほど歩くと、見えてきたのは甲州街道沿いに佇むこじんまりした古民家。

この木々の向こうに母屋があります。

入り口に「やぼろじ」という看板。カフェにショップに庭にオフィスに工場、、、って一体ナニ??

母屋玄関の脇にあった干し柿。人の息吹を感じます。

決して広大とは言えない敷地に古民家や蔵、倉庫、畑が綺麗に区分けされて、よく手入れもされていました。ここはカフェだけではなく、工房や建築事務所、ギャラリー、農園がテナントとして入居していたのです。

きっかけはクロ現。社会問題に敏感なNHKは3年前から古民家再生に注目していた。

この古民家を訪れようと思ったのは、たまたま見たNHKのクローズアップ現代でこの古民家が取り上げられたから。「行政に頼らなくても工夫すれば自力で古民家再生はできる」っていう話が面白くて、どんな人が運営しているのか直接会って話が聞きたくなったのです。実家の古民家も「そろそろどうしよっか、、」と手詰まり感があったのもありますが。

こちらはホームページ。クリックすると詳細が見れます。

その古民家には既にしっかりとしたコミュニティーが出来上がっていた。

ホームページにある畳の大部屋はカフェとなっていて、訪問した時は丁度お昼時で、子連れのお母さんたちでごった返してました。

みんな、どこに隠れてたの??って思っちゃうくらい人が集まっていて、人っ子一人いないと思っていた街が嘘のように思えました。それぞれちゃんと家庭があって暮らしがあり、その延長線上にこういう場があったのですね。

事前にアポを取って行ったので担当の方が出迎えてくれて、お昼を食べながら色々と話を聞くことができました。

放置された古民家に草ぼうぼうの庭、、、。動いたのは通りかかりの建築家だった。

話によると、ここのオーナーは数年前に相続で親から引き継いだものの、遠方であることもあって管理が行き届かず、段々と荒廃して行ったそうです。草もぼうぼうになってきて、地域でも目立つような存在になってきた所に、たまたま通りかかった建築家の方が何とかしたい!」とオーナーに話を持ちかけ、自由にリフォームしたり運営させてもらう代わりに借り上げ賃料を毎月支払うという形を取るに至ったそうです。

ただ「自由に」とはいっても、テナントが埋まらなくて家賃が入ってこないリスクも背負うのでよく受けたなあと思います。実際にうまくいかなかったことも多々あったようですが、今はカフェ、ショップ、工房、事務所(自己使用)に落ち着いているとのこと。

そして何よりなのは、「地域住民の居場所となっている」ことでした。もちろんカフェだけでは生計は立たないと思いますが、人が集まる場所を作るって一番大変なこと。そしてそれを維持するのはもっと大変です。

思いがあって続けていれば、人は自然と集まってくる。それは古民家たる所以。

実はこの古民家の隣に、重要指定文化財に指定された古民家もありました。とても綺麗な状態でしたが、人の気配を感じることがなく「ただただ寒かった」ことだけが印象に残っています。

一方で今回訪れた古民家には、人の匂いや温もりが感じられました。

でもそれはたった一人の建築家が「なんとかしたい」と思わなければ何も始まらず、そうでなければ3年経った今もくさぼうぼうの荒れ果てた古民家だったか、もしくは取り壊されていたかもしれません。

草刈りから始め、リフォームを手がけ、カフェやショップを開いたりワークショップを開いたりする地道な活動が、地元の人たちの目に入っていたからこそ今の姿があるのだと思います。もちろん建築家としての仕事をやりつつ、古民家を管理するのは大変かと思いますが、人が集まる場所を持っているというのは何にしても大きな強みになります。

古民家ってよくできた言葉で、民と取ると古家になります。古家ってイメージが悪いけど、古民家になるとそれがガラッと変わるのは、人(民)が関わる家ってなんか安心したり、ワクワクするからなんだと思います。

そんな古民家をこれからも探していきたいし、作っていきたい、いや、作っていきます!

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イシ

東京町田の古民家を貸しスペースとして運用しています。2016年はおかげさまで年間来場者が1000人を超えました。今後はさらなる飛躍を図るべく、街全体の活性化にも取り組んでいきたいと考えてます。

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