こんにちは。古民家再生LABOのイシ(@kominkaworks)です。
最近、新規オープンのシェアハウス(CASA横浜弘明寺)の話ばかりでしたが、今回は久しぶりに古民家の話です。
いつもはゲストに貸切のみんなの古民家ですが、今回はホストもゲストも刺激に満ちた体験となりました。
目次
【これぞ自己実現】アメリカ人師範による尺八の生演奏@みんなの古民家
古民家で生演奏とは、なんとも贅沢な響きですよね。でも実現可能な場所は結構あります。
私が考える最近のみんなの古民家は
- 「自分自身に戻れる場所」
- 「自分自身と向き合える場所」
であれたらいいなと思っていましたが、
- 「新しい自分を発見できる場所」
も十分ありかな。いや、これこそが一番面白くて目指すべき姿だと最近強く感じています。
実際スペースマーケットでも、そういった目的での利用が増えているようで、最近はこんなキャンペーンも行われています。

実はこれまでも、「発表会をしたい」「ライブをやりたい」という話は頂いていて、実際にご利用頂いたケースも数回ありました。
今回も同じように「演奏を披露したい」という話だったのですが、いつもとちょっと違うのは、相手が外国人ということでした。
ん?、尺八ですか?しかも師範? で、なんでウチで??
問い合わせが来たのは約3ヶ月前。流暢な日本語で「尺八の公演を行いたい」と予約リクエストが届きました。
プロフィールを読むと「20代のアメリカ人で尺八の師範を取得した」と書かれています。
師範という位だから相当修行を積んだんだろうなあ、、、と思う一方で、師範とかそんなにすぐ取れるものなのか?、という疑問もあり、ググったりして色々と調べてみたのですが、数ある少ない情報によると、確かに本当に師範を取得したようです。
「よし、ここは相手を信じて受け入れてみよう」と予約を受け入れることにしました。あ、これある意味シェアエコの心構えです。
音信不通が長く続いた末に、、、
ところが予約が確定してからは、1ヶ月以上音信不通が続きました。あ、これシェアエコあるあるですねw
公演を行うのであれば、できれば事前に下見もしてほしかったのですが、どうやら普段はアメリカに住んでいるらしく、下見は不可能であることがわかりました。
段々と不安になってきた私でしたが、その後やっと連絡が取れて「今チラシを作ってるんだ」と張り切っている様子。
そのチラシがこちらで、ようやく詳細を知ることができました。

ほー、「蓮蔵」っていうんだ。ひょっとして有名人?と思っちゃいましたが、そうではなかったようです。
「こうYOU人は成田空港でひっかかりそうだなー」と思いながら、少しは安心したのでした。
さて当日。YOUは本当に師範だった。
チラシに色んな名前が書かれていたので、グループで登場すると思ったら「お一人様」でした。ああ、本当に駆け出しの師範なんだと思いましたが、会って10秒で「この人なりの覚悟」を感じました。
聞くと外国人では最年少で師範(それもたった4年!)になったそうですが、そういった物珍しさに踊る様子は全くなく、むしろ落ち着いた好青年でした。仏教や禅、お寺の事情にも詳しく、下手な日本人よりよっぽど日本のことを知っていました。
今回は日本初公演の2箇所目で、1回目は千葉のお寺で行ったとのこと。お坊さんのお経とのコラボレーションだったそうで、動画を見た限りではなかなか斬新な公演でした。
お客さんもぞろぞろと集まってきたので、公演が始まりました。
そんなリラックスした雰囲気の中、お客さんも少しづつ到着し始め(ええ、今回もいろんな方向から登場、、、汗)だったのですが、いざ公演が始まると急にスイッチが入ったかの如く緊張感漂う雰囲気に。
尺八を生で聴くのは実は生まれて始めただったイシ。まずはその迫力に圧倒されました。私、技術的なことはなにも分からなかったのですが、蓮蔵さんの自分と向き合う姿がなんともカッコ良かったのです。
一つ一つの音が空気に乗っかって出ては消え、出ては消え。過去でもない。未来でもない。今だけに集中するその姿に魅了されたのでした。そしてそれは自分自身に大きな反省も促しました。
公演の後は和やかにトークタイム
今回は、蓮蔵さんの友人が多く招かれていたこともあり、終わった後は和気あいあいとトークが盛り上がりました。
途中こんな場面もあり、、

廉造さんの「尺八の良さを世に広めたい」という気持ちが直に伝わってきましたw
ゲストもホストも、「新しい自分を知る」ことが出来たのではないでしょうか?
そんな素晴らしい機会を繋げてくれたスペースマーケットにも感謝です。
これからもそんな場所作りを目指していきたいと思います。

私の友人の古民家でも公演が予定されているので、興味のある方は是非行ってみて下さい!

それではまた!
イシ
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