こんにちは!古民家de遊ぼうLABOのイシ(@020903150813h)です。
今回は長文に英文。覚悟して読んでください(笑)
シェアリングサービスを使うと、必ず利用後に「レビュー(評価)
あれ、利用する側も利用される側も、結構気になるものです。
原則として双方が書かないと公開されないシステムになっていますが、それもお互いの公平性を保つため。
シェアリングサービスは、公的な信頼よりも「善意」やレビューのような「私的な信頼」の積み上げで成り立っている世界です。
だからプラットフォームを運営するサイトも、その信頼性を高めたいから「レビューを書いてください」と散々言ってくるわけですw

結局、みんながみんな、信頼がおける相手を探しているわけで、それが見つかった時に初めてお金が動きます。
ただ「信頼し切る」というのはなかなか難しくて、その信頼し切れない部分を私たちは「リスク」と呼び、そのリスクを取って実際に経験して、「よかった!」と思った時に初めて「本当の信頼」が生まれるのだと自分は思います。
で、レビューではそれを書く場でもあるのですが、心の底から感じたことを書いてくれる人って、実はそうなかなかいません。コピペだって一瞬でわかることも多いし。
でも、先日あるゲストから頂いたレビューは、そんな「本気」を感じさせてくれると同時に、これがシェアリングエコノミーの強さなんだと感じさせてくれる内容でした。
以下、レビューを抜粋しながら解説してみたいと思います。
【4つ星レビューで気づいた!】シェアリングエコノミーの世界で生まれる「本当の信頼」とは?
ゲストからレビューが届いた。ん?めちゃくちゃ長文だぞ。しかも星が1つ少ないw
私はゲストの利用が終わったらすぐにレビューを書くので、ゲストがレビューを書くと、すぐに公開されます。で、画面を開いてみたら何回もスクロールしないと最後まで行けないくらいの長文。。
「こういう人はいつも辛口コメントをちりばめるんだよなぁ、、」と、星の数を確認したら、案の定4つ星でした。
星というのは評価を星の数ので表すことで、最大で5つ星です。
星4つも悪くはないですが、5つ星じゃないとスーパーホストの基準に影響するのですごくモチベーションが下がるのです。

なんてふてくされながら読んでみると、、、、
“Ken was a great host who offered a pick-up from the nearest bus stop regardless my arrival time was late at night.”
(ケンはすばらしいホスト。だって遅い時間にもかかわらず最寄りのバス停まで迎えに来てくれたんだから)
という非常に感じの良い文章が目に入ってきました。
初日のチェックイン。随分前の事なのに、自分にしてくれたどんな小さな事も忘れてなかった。
読み進めていくと、、1カ月の滞在だったにもかかわらず初日に自分が何気なくした気遣いを覚えててくれました。

(それは1月の寒い夜、ケンは事前に1本の温かいレモネードを用意してくれたの)
そして、

(チェックインした時ガスコンロの点火が上手くいかないトラブルがあったんだけど、次の日の朝バッテリーを交換で対応してくれた。その時一緒に毛布とヒーターも持ってきてくれたの)
駅から一緒に部屋に向かう間は「お互い適当に喋っていた」んですけどね。。
適当な距離感で「今」を楽しんでる。それだけで十分素敵。。
事前に、日本の非常食に興味があると話していたので、そのワークショップのイベントを紹介したのですが、その事にも感謝してくれたり、

(ケンはゲストの興味関心に真摯に向き合ってくれるし、期待に応えるためにベストを尽くしてくれる。ある時、私がコラムで非常食について書いてるって話したら、近くでそのイベントがあるよって紹介してくれたの(結局都合が悪くて行けなかったんだけど)
「蕎麦くれた」と言ってますが、これは「お菓子教室でバレンタインのチョコ作ったから取りににおいで」と言われ、手ぶらじゃ行けないから持って行っただけなんですが、すごく感謝されました。

(滞在も終わりに近ずいた頃、ケンはなんとサプライズでお父様が作っている蕎麦をプレゼントしてくれたの!)
「読む人を意識した」文章力に脱帽。。
旅の雑誌を読んでるじゃないかと思う位、スムーズな文章。。最初のやり取りから文章が丁寧だったので、何の仕事をしてるのかと思ったら、ライターさんでした!どうりで読みやすいわけだ。

(町田にあるケンのアパートメントは、小っちゃくて居心地のよいところ。便利な立地加え、東京の中心まで行きやすい、、中略、、最寄り駅まで使える自転車が2台も用意されている。好きな料理をするのに必要だと思っていた設備はみんな揃ってたし、地元で食事したり買い物をしたりできたのも素晴らしかった。ステイ中はずっと安全と平和に感じたから、女性だけの旅行の際はおすすめな場所よね。)
辛口コメント最後に来た!それも素直に入ってきた!
最後にチクりと来ましたが、うまく締めくくっています。木造の住宅なのでこれは致し方がない。

(多少欠点がるとすれば、前後左右から音が聞こえてくることかしら)
スーパーゲストは気づきを拾う天才。
いかがでしたか?かなりの長文、しかもロクに日本語訳も入ってないから、意味が良く分からなかった人も多いかもしれません。でも悪いことは殆ど書いてなかったのは分かりましたよね?

今回は本当にいいことばかり書いてくれて、しかも、ディズニーランドのキャストかよ?と思う位の気遣いの高さにも感動してしまいました。
ところでこういういい人、意外と結構いますよね。世界も捨てたもんじゃないなあと思ったりしますが、どうすればあんな風に育つのでしょう??
これは個人的には「しつけ」の問題だと思います。
しつけをちゃんと受けて来た人は「伝え方」が上手です。見てないようでよく見ている。洞察力が鋭い。視野が広い、感受性が強い。そして好奇心旺盛。
こういうのはスキルというより「教養」です。
そういう意味で、この方はスーパーゲストなんだと思いました。
「星四つ」は無言の激励。
正直、星四つを見た時はがっかりしました(今はスーパーホストなので)。
でも考えてみれば、レビューって基本的には絶対評価じゃなくて相対評価なんです。個人が個人を評価するのに星だけで一喜一憂するなんてナンセンスじゃあないかぁ??と最近はよく思います。
星だってよく見ればそれぞれ違った色に見えるはずです。どうしても納得がいかないなら、それは「無言の激励」だと捉えればいいんだと思いますw

結局、ハート(モチベーション) を鷲掴みにされていたのは自分だった。
ゲストはライターが本職なのでこれが本心かどうかはともかく、レビュー自体は本当に美しく書いて頂いて、人によっては「こんな所に住んでみたい」とゲストのハートを鷲掴みにしちゃいそうな内容でした。
でも、実は一番鷲掴みにされたのはこの私でした。星4つなのに。
ここまで愛のあるレビューを書いてくれたのは、全てにおいてプラスになると思ったのでした。
これからはあなたの行動一つ一つが、検索の対象になりうる。
そんな時、もうご存知の方もいると思いますが、グーグルの検索順位の基準が大きく変わったと聞きました。これからは、キーワードの配列だけでは不十分。文章の内容、つまり「愛」があるかないかが、大きく問われるようになるのだそうです。

そう、「彼女の言葉をグーグル先生がしっかり拾ってくれる」ということなのです!
もちろん検索にひっかかる重要なキーワードはこれからも引き続き重要な要素ですが、オリジナルの体験が含まれているかはこれからはキーポイントになっていくはずです。
これは決して悪い話ではなく、これからは体験をより多くの人と共有するチャンスが生まれるということなので、価値を発信する上でフェアな環境になっていくということだと思っています。
ま、発信するということが前提の話ですけどね。
長くなってしましました。今回はこの辺で。
それではまた!
イシ
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