おはこんばんちはー。古民家再生LABOのイシです。先週末、カズンズ主催のシェアリングエコノミーイベントで金沢まで行ってきました。カズンズって何?って方は、コチラ。
イシはカズンズでは「古民家大使」として活動していますが、今回金沢では、古くからある町家をどうやって再生しようとしているのか、共有財産としてどのように残していこうとしているのかに興味があったので、イベント前日に街を見て回ってきました。そこで見たもの、出会った人、感じたことについてお話したいと思います。
↓こちら金沢で行ったイベントの詳細。ヤフーニュースにも取り上げられたんですよー。

目次
【古民家の数半端ない!】町家再生のノウハウを学んできた@金沢
駅前にどでかいモニュメント。。これだけで何をしたいのかが伝わってくる。

古都といえば、自分にとっては鎌倉や京都、奈良が馴染み深いですが、金沢駅に降り立った途端、ここもその仲間入りを果たしました。街のイメージを決めるのに駅って重要ですね。特に日本は。
足を踏み入れた時に最初に見える景色って「この先に何があるんだろう」という想像力をかきたてられ、そしてそれ自体が思い出になる。
新幹線が開通して2年が経とうとしていますが、今も金沢の人気が健在なのは、このモニュメントのおかげかもしれません。ちなみに北陸では今金沢が一人勝ちだそうだとか。
石を投げれば古民家に当たる!?くらい古民家は沢山あった。しかし、、、
今回お世話になったのは、カズンズメンバーのサポートするAirbnbホストさんのご自宅。立地が抜群な上、これまた素晴らしい古民家でした。
アーリーチェックインで荷物を置かしてもらったら、早速カズンズメンバーたちと街へ繰り出しました。
最初に行った近江町市場はとにかく人、人、人。でもその中にも品の良さを感じます。
こんなイチゴ棒からもそんな品の良さが溢れ出ていました。

お昼はひら井で金箔の乗った海鮮丼を食し、

お腹が膨れたところで街歩き開始です。
歩いていると古民家は本当に沢山あって、人気スポットのあずま茶屋街の他にも風情のある建物は沢山ありましたが、その一方で、市街地では現代的な建物も混在していて、思ったほど「古都」という感じはしませんでした。
こんな感じの空き家もちらほら。

観光の人気コースを少し道を外れると人は殆ど歩いていなく、急に寂れた地方都市みたいな雰囲気になりました。
このギャップが大きすぎて「今金沢は、本当にブーム(チャンスタイム)なんだな」と感じた次第です。
いつやるの?今でしょ!っていう位の情熱を感じた「金澤町家情報館」
そんなテンションローな状態で行き着いたのが「金澤町家情報館」。
ここは、金沢の町家や古民家、街作りを知ることができるスペースです。元々あった下宿を金沢市が情報発信の施設として去年の11月にオープンしました。貸しスペースとしての営業もしているそうで、地元の方達の交流の場としても活用ができます。建物は古いですか、中はリノベーションされていて、何もかもが新しい、という印象でした。

中に入ると、「え?東京からですか?さっ、どうぞどうぞ」と妙にやる気に満ちたスタッフに迎えて頂き、各部屋を案内して下さいました。
ここは茶室。2階にあるのって珍しいですね。

瓢箪の形でをくりぬいたデザイン。こんな所にも気品を感じます。

奥の小さい引き戸を開けると金箔模様が!。これは当時のまま残されたもので、こいういった見えない部分にも遊びを入れてしまう粋さがまた金沢らしい。

茶室の隣の部屋は気品の高い「べんがら色」で染まってました。

障子の取っ手は、当時この様な体勢で開け閉めを行っていたので、低い位置にあります。

これは採光を取るためにガラス瓦を使用しています。当時からこういったものがあったなんて驚きです。

一通り見せて頂き、1階の談話室に通されると、何やらイベントをやっているらしく、色々と話を聞いていたら、「金沢移住」をテーマにしたツアーをやっていました!
「東京から来ました」と言ったらやたらニコニコと歓迎された意味がようやくここで分かりました。

こたつに入りながら金沢のイロハを聞いてましたが、街として残しておきたいエリアと開発していきたいエリアを明確にし、残すエリアは今後どうやって取り組んでいくのかを具体的に説明をされてました。
東京からツアーで来た方は、真剣に聞いてましたが、今家探しをしているカズンズメンバー、Rさんももまた真剣に聞き入っていました。
途中、NHKの取材が入ったり、金沢市長が視察に来たりと、このプロジェクトは相当気合が入ってる模様でした。カズンズメンバーとしては、そこで金沢市長にアタックするのが基本らしかったですが、こたつが暖かすぎて動くことがでなかったですw
戦災を免れ、生き残った古民家6千棟。是非とも金沢人のプライドで守ってほしい。
それにしても人口40万人強で市内に6000棟も存在する古民家(町家)というのは、他の地方都市とはだいぶ世界が違います。維持して人が住めるようにしていくのは、市民一人当たりのコストは相当大きなものでしょう。
それでも金沢の人達は地元の文化に誇りを持ち、それを市もサポートする体勢が取れつつあるようなので、古民家(町家)は可能な限り残されていくことと思います。
21世紀に入って日本全国に広がる「文化遺産を守ろう」という時代の流れは確実に来ています。ただ残す、住む、ということだけではなく、もう少し踏み込んで、どうやって使うか、いかにシェア(共有)していくか、ということも視野に入れながら取り組んでいくことが、魅力ある金沢の次のステップに繋がるんじゃないかなと思いました。
ちなみに、私の本名は「いしかわけん」というのですが、滞在期間中はいつも温かい空気に包まれていたような気がします、、、。そんな石川県(金沢だけでなく)をこれからも是非応援していきたいと思います!
イシ
最新記事 by イシ (全て見る)
- 札幌にて、旅の本質に出会う。 - 2020年3月16日
- 地域とのつながりが加速した2019年 - 2019年12月4日
- 訪日外国人しか見えてない!? - 2019年8月5日
コメントを残す