こんにちは。古民家再生LABOのイシ(@020903150813h)です。
先日、古民家友達のSさんから、

と言うので、早速現地に行って話を聞きに行ってきました。
目次
ありえないくらい入居者と仲がいい不動産屋と話してきた。
昔よく行ってた淵野辺という街。ぱっと見変わってないけど、よく見たら色々と進化していた。
ここ淵野辺という街は、昔、中高時代に放課後ウロウロしてた界隈で、今回は何十年ぶり?かの訪問でした。
駅前はこんなおしゃれな建物が出来ててビックリ!

何かと思ったら桜美林大学の寮でした!

国際寮というだけあって、外国人留学生らしき人たちがウロウロ歩いていました。自分の母校がここまで拡大しているとはねぇ、、、。
不動産屋が始めた飲食店、、、もちろん期待はしていませんでした(笑)
さて、その食堂はトーコーキッチンといって、JR淵野辺駅から徒歩2分の商店街の一角にありました。
とりあえず中に入ろうとしたら、うーん、ドアが開きません。
(そこのお姉さん、気づいてくれ〜)
それもそのはず。ここは専用の鍵を持っている入居者さんしか入れないのです。でもそれを分かってか、奥で待機していた担当の方(池田さん)がすぐに出迎えてくれました。
時間はちょうどお昼1時を過ぎた頃。。


これはどういうことですか?と聞いたら、

その理由はあとで説明するとして、、、
画像で丸わかり。不動産屋が始めた飲食店とはズバリこんな感じ!
メニューを見ると、これがかなり、リーズナブルな料金設定。朝ごはんなんて100円です!
あとよく読むと、社長と二代目が対抗しているメニューもあったりして面白いです。
今回注文したのは「本日の定食」。一汁三菜の栄養満点。そして「塩こうじヤバイ」定食に感動しました。
店全体の木のぬくもりがよく伝わってきます。
不動産管理会社として正しい企業努力とは何なのか?をとことん考えた。
トーコーキッチンを始めた張本人の池田さんは、この不動産管理会社の二代目なのですが、そもそも食堂を始めようと思ったきっかけについて聞いてみると、

「入居したらはい終わり」ではなく、継続的に入居者と関わることで信頼関係を作っていくことこそが管理会社の役割であって、そういう場を作りたかったのだそうです。
また、内覧の現場では、初めて一人暮らしをするお子さんの親御さんから食事についての心配が年々強まってきていたのを実感していたそうで、それがきっかけにもなったようです。


いやいや、よく考えられています。。
それと、さっき述べた「友達を連れてきてもよい制度」。
「友達を連れてくる」ということは、入居者さんがトーコーキッチンのことを気に入ってくれている証拠でもあり、連れてこられた友達や後輩が将来の入居者になる可能性もあります。池田さんは、そういった口コミの力をよくご存知なんですね。
やってることはかなり斬新だけど、それは業界内での話。実際は王道を突き進んでいる。
食を通じてここまでコミュニケーションの幅を広げることを考えて作ったトーコーキッチン。設定価格の事もあり、全然儲かっていないそうですが、入居付けへの貢献度を考えると、全体としては相当な利益に貢献しているそうです。
ただここが肝だと思うのですが、これは池田さんを始めとする、管理会社の優れたコミュニケーション力が前提ということです。直営で運営するのは、ものすごく時間と労力を費やしていると思うし、当然トラブルだって全て自分たちで解決しないといけない。
お店作ったらそこから修行が始まるってもんです。

でも不動産屋にとって、事務所や内覧での接客だけではなく、食を通じたサードプレイス(第三の場所)があることは、営業的にも戦略的にも大きな強みになることは間違いないと思いました。しっかりとニーズを見極めた上で販売のチャネルを増やすという意味で、正しい企業努力をされてるなあと強く思いました。
そして池田さん、私との話に夢中になっていると思いきや、さりげなくお客さんに「美味しかった?」とか「最近どう?」とか、声かけをしていて常に周りに気を遣っていました。これこそが最大の強みですね。
そんな感じでここトーコーキッチンは、とても良い人の流れが出来ていると感じました。
そして人の出入りが増えれば増えるほど、通りがかりの人は「なんだあの店は?ちょっと入ってみるか?」と思い、入ろうとすると入れない、、、。そこもまた狙いなんだそうです。
池田さん、かなりの戦略家?です。
池田さんとは世代が同じということもあり、色んな話で盛り上がりました。とっても長居してしまい申し訳なかったでしたが、是非これからも交流を深めていこうと思います。
イシでした。
イシ
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